金またはインゴットの買取の際は、以下のポイントをチェックされます。
刻印
金またはインゴットをよく見ると、刻印があることがわかると思います。例えば、指輪の裏側にはK18といった刻印がされていることがあります。これは金の純度を表す数値であり、刻印を見ればどれくらいの質の金が使われているかがわかるようになっています。K18とK24では金の価値が違います。
このように買取の際に判断するべき情報を知るために、刻印は必ずチェックされるのです。
逆にいうと、刻印がなければ買取金額を算出するために必要な情報が判断できません。
しかし、この刻印は必ず施さなくてはいけないものではありません。あくまでも金またはインゴットの製造元の任意で施されるかどうかが決まります。つまり、刻印がないものも存在しているのです。
買取業者によっては、刻印がないと買取を断られるケースもあるので注意してください。逆に重量や純度などから、刻印がなかったとしても買取を行ってくれる業者も存在します。
純度・重量
先ほど紹介しましたが、刻印がなかった場合に純度や重量がチェックされます。もちろん純度が高かったり、重量が重かったりする方が買取金額は高くなります。そして1gあたりの金額については、金の相場を調べれば判断可能です。
重量が少なかったとしても、1gあたりの単価が高い時期に売れば十分な買取金を得ることができるので、売却するかどうかは金相場も参考にしつつ決めるようにしてください。
これらが買取の際にチェックされるポイントです。多くの方が傷や歪みなども買取金額に影響すると思いがちですが、実はチェックされることはありません。
なぜなら金またはインゴットはあくまでも素材だからです。傷があったとしても素材としての価値は変わっていないと判断されるため、傷の有無は買取金額に影響しないのです。
しかし、あまりにも大きな傷が入ってしまい、金またはインゴットが削れたというケースの場合は、重量が少なくなってしまうことになるので買取金額は下がります。そのため、傷は買取金額に影響しませんが、なるべく丁重に扱うことをおすすめします。
また、金を使ったアクセサリーの場合は、素材として買取を行うわけではないので傷が買取金額に影響します。あくまでも金またはインゴットの素材そのままの状態で買取を行う場合に限るので注意してください。
金またはインゴットの買取におけるチェックポイントを理解していても、それを改善するのは難しいです。今から金またはインゴットを購入するのであれば、なるべく刻印が入っているものを選ぶなどの対策が可能ですが、すでに手元にある金に刻印を付与することはできません。
買取金額を少しでも高くしたいのであれば、やはり金相場を細かくチェックしておくのが一番です。そして傷による買取金額の影響はありませんが、万が一にでも大きな傷がつかないように、できれば丁寧に管理をしておくことをおすすめします。